ブログ
BLOG

シャンプーをしてくれた美容師さん。

2009年10月14日
テーマ
ちょっといい話

「お湯かげん、どうですか?」

「強さはこれくらいでいいですか?」

「かゆいところはないですか?」

いつもシャンプーで爆睡するのに寝ていない自分に気付きました。

どこか、私は緊張していました。

美容室でシャンプーをしてくれた美容師さん。

右手の指が一本しかない女の子でした。

鏡で見ると、残りの指は小さく細く1センチほどです。

気づいた瞬間、平静を装っている自分がいました。

気づく、感じる、工夫する・・・

え~~と、え~~とぉ~~。

「なにか声をかけたほうがいいのかな?」

「なにか応援できるメッセージは見つからないかな?」

無意識に彼女に気をつかってしまったんです。

 

彼女はいつも通りやってるのに、

きっとワタシの緊張が伝わったのかなぁ・・・

ちょっと緊張してるかなぁ・・と感じてるワタシ。

 

ほんと、失礼なワタシ。

せっかくシャンプーしてもらってるんだから寝よっと!

「あ~、気持ちいい~~」

って思った瞬間、彼女の手の動きが変わったんです。

それは、全く違和感のない、

むしろ、いつもより誰よりも気持ちいいシャンプーだったんです。

不思議なくらい、

ワタシの気持ちがズバリ、

伝わってしまっていたと思うんです。

思わず、

「あ~~、きもちいいっ~~♪」

ワタシの口からは、自然に言葉が出ていました。

「わたし、そう言ってもらうのが一番うれしいんです」

と美容師さん。

そして、彼女のほうから、

・生まれつき指が小さく生まれてきたこと。

・姉に憧れて美容師の道を選んだこと。

・高校生の時、地元の美容室のオーナーさんがバイトさせてくれたこと。

など、たくさん、話してくれました。

その美容室のオーナーさんは、

「美容学校へ行くといきなり、 ロット巻きから入るから練習しておきなさい。」

と、高校生の彼女に練習させてくれたそうです。

みんな口では、

「何でも言ってね。」

「応援するよ。」

というものの、

バイトのわたしに、

場を提供し、

技術を教え込んでくれた

その人のことを思うと、

「素敵な美容師になって、恩返ししたい!」

という夢があるそうです。

シャンプーの彼女に、

変に気をつかってしまっていたワタシ。

本当に恥ずかしくなりました。

ポリポリ・・

「わたしの同期は彼なんです。」

と、男性スタッフを紹介してくれる彼女。

カットをしている彼と、

シャンプーをしている彼女。

「もうすぐ試験があるんです。」

と嬉しそうに話してくれました。

たくさんの人に支えられて、応援されている彼女。

きっと素敵な美容師さんになるだろうなぁ・・・

と、ちょっと嬉しくなりました。

ワタシのほうが

お店の方よりも、

深く頭を下げた、

今日の美容室の出来事でした。

「たくさん気づかせてくれてありがとうございました!!」

 

最新記事


テーマ


月別アーカイブ


このページのトップに戻る